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氷見市でハトムギ栽培が始まったのは昭和60年(1985)です。当時は米余りで、転作の必要に迫られたことがきっかけでした。まず標高約160メートルの山間部にある細越(ほそごえ)地区で転作作物として栽培をスタート。住民はハトムギ栽培の先進地である広島・岡山両県を視察し、地区全体で取り組みました。しかし当時はハトムギの栽培法がわからず、収量も少なかったため、他地区の農家は栽培に乗り気ではありませんでした。そんな中で、JA氷見市が設立した農業生産法人「(株)JAアグリひみ」は、県や氷見市と連携し、栽培の普及に取り組み、多くの農家に声をかけ続けました。平成18年からはJA氷見市がペットボトル入りのハトムギ茶を売り出す戦略を展開し、栽培研修会を開くなど、生産の輪を広げていきました。

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平成20年1月、氷見市最大の集落営農組織となる「加納営農組合」が発足しました。設立の決め手のひとつが、採算性が高いハトムギの存在。また「氷見はとむぎ茶」の好調な売れ行きなども背景にあります。
氷見市内ではハトムギ栽培が着々と拡大し、今や市内JA22支所すべての管内で栽培されています。この動きは市外にも波及し、小矢部や高岡市福岡町のJAいなばでは本格栽培が始まりました。生産者団体の連携が広がるとともに、県内の栽培面積はさらに増える勢いです。

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ヒット商品ペットボトル飲料「氷見はとむぎ茶」は、JA氷見市の川上 修 組合長の発案です。マーケットインの発想で開発された商品は、生産者、消費者、流通業者、行政が連携し一体となって互いに前進する「循環型発展」へのきっかけとなり、今まさにJA氷見市はハトムギを核に、新たな農業の創造を進めているのです。「世界的な食糧危機、食の安全・安心や環境問題、世界同時不況…すべてが行き過ぎた人間社会の弊害です。農への回帰が叫ばれる今は、日本農業に追い風が吹いているのです」と語る川上組合長。「ハトムギをブランド化して全国展開させたい。と力を込めます。「追い風をつかむためにも、行政や観光、商工農など“オールひみ”の連携を大切に、今後は焼酎など新商品開発も視野に入れ、さらに食品以外の可能性も追求していきます」。

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氷見市では平成18年から毎年3月「春の全国中学生ハンドボール選手権大会」が開かれています。JA氷見市は「氷見はとむぎ茶」1本につき、5円を市に寄付して、大会を応援しています。18年は75万円(15万本分)、19年は250万円(50万本分)、20年には750万円(150万本分)を贈りました。この活動は市民の共感を呼び、民宿や旅館、飲食店などが積極的にお茶の販売に協力しています。
また昨年は有磯高校の先生と親交があった縁で、北京パラリンピック競泳日本代表の成田真由美選手(神奈川)に、同校農業クラブの生徒たちが低タンパク米とハトムギ茶をプレゼント!ハトムギを通じたスポーツ支援が広がっています。

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ハトムギ研究で知られる金沢大学の鈴木教授や太田教授と連携して、ハトムギの医学・薬学的な効用を科学的に実証する研究を進めるとともに情報発信に取り組んでいます。
その結果、平成20年10月、経済産業省が推進する農商工等連携事業計画の第1回認定として、高機能ハトムギエキスを加えて新たに開発された「はとむぎ茶ゴールド(仮称)」の製造販売が選ばれました。 また新商品のティーバッグの焙煎茶「越中はとむぎ茶」は、農林水産省の食品地域ブランド化支援事業に採択されました。さまざまな力が結集されて、ハトムギは今“とやまの特産品”として、全国ブランド化へ成長しつつあります。










